2021年11月1日号 視機能の低下

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  • 視機能の低下普段私たちが何気なく目にしている世界は、左右ふたつの眼が脳と連携し、あらゆる機能を働かせて見えている世界です。
    これらの視機能が歳をとるにつれて衰えてくると、日常生活に危険が生じてきてしまいます。
    その危険の代表は「転倒」です。

    秋の深まりとともに日没もどんどん早まり、暗くなるにつれ外出中の危険も増していきます。
    今日から始められる簡単トレーニングで目と脳の老化を軽減し、危険を回避しましょう。

  • 脳内視力が衰えていませんか?

    脳と視機能の連携は目から入ったあらゆる視覚情報は脳に送られ、脳が映像として認識し「見て」います。
    視機能の衰えは、脳の老化にも大きな影響を与えてしまいます。

     □ もの忘れが激しくなった
     □ 道を歩いているとき、人やものにぶつかったり、つまづくことが多い
     □ 急な階段を下りるときは、手すりにつかまってしまう
     □ 探し物が目の前にあるのに気がつかないことがある
     □ 電車に乗っているとき、通過する駅名が確認できないことが多い
     □ 本や新聞を読んでいても、内容がなかなか頭に入ってこない

    これらに当てはまる人は、目に映っている像が脳できちんと処理できていないことが考えられます。

  • カギを握る『8つの視機能』

    私たちの「見る力」と、目の老化に関わりのある8つの視機能に注目してみましょう。

    1)静止視力・・・
    自分も対象物も静止した状態でものを見る能力。(一般的に「視力」と呼ばれるもっとも基本的な視機能)

    ※ この機能が衰えると、焦点が合わせづらくなり、ものがぼやけて見えるようになります。

    2)動体視力・・・
    動いている対象物を見極める能力。

    段差でつまづくおばあちゃん

    ※ この機能が衰えると、目がスピードについていけなくなります。歩いていて一方の足にもう一方の足がもつれたりして、転倒しやすくなってしまいます。

    3)周辺視力・・・
    人の気配を感じたり、周辺の状況を把握する能力。

    ※ この機能が衰えると、視界が狭くなって、よくつまづいたり、転んだりするようになります。

    4)深視力・・・
    複数の対象物の相対的な位置関係を認識する立体視能力。

    ※ この機能が衰えると、見るものが平面的になり、距離感が把握しづらくなります。階段を踏み外したり、ものにぶつかってしまったりします。

    さっき会った知り合いの名前が出てこない

    5)瞬間視力・・・
    目の前の情報を、瞬間的にできるだけ多く正確に把握する能力。

    ※ この機能が衰えると、情報を記憶しておくことができなくなってきます。
    「さっき会った人の名前が思い出せない!」「単語が出てこなくて指示代名詞で話してしまう」なんてことが多くなっていませんか。

    6)コントラスト感度・・・
    対象物と背景の明るさの微妙な違いを識別する能力。

    ※ この機能が衰えると、明暗を区別する力が落ちます。
    夕方になるとものが見えづらい、雨の日に道を歩いていてつい水たまりに入ってしまう、なんてことはありませんか?

    7)眼球コントロール力・・・
    視線をすばやく動かして、複数の対象物を次々に見極める能力。

    ※ この機能が衰えると、頭がぼーっとしたり、視線をスムーズに動かすことができなくなってきます。
    本を読んでいて同じ行を読み返してしまうこと、ありませんか?

    8)目と体の協応動作・・・
    目で捉えた対象物に、すばやく正確に反応する能力。

    ※ この機能が衰えると、目から入ってきた情報を脳が処理してから、行動に移すまでの時間が長くなってきます。

  • 視機能アップトレーニング

    トレーニングは特別なことをする必要はなく、日常生活の中で少し「目の使い方」を意識するだけで鍛えることができます。

    後出しじゃんけん

    ● 電車に乗りながら通過駅の駅名を確かめる。
    ● 走るタクシーの空車状況を確認する。
    ● 予測しづらい動き(飛んでいる虫など)を目で追う。
    ● “後出しジャンケン”で負ける、“あっちむいてホイ”で相手が示した方向を向く、などのゲームをする。

     

    近年は脳力開発ブームもあり、視機能トレーニングのソフトや無料で情報提供しているサイトもありますので、トライしてみるのもいいかもしれません。(※やり過ぎは逆に目を疲れさせてしまうのでほどほどに!)

    これらのビジョントレーニングは、スポーツ選手などがパフォーマンス向上を目的としても行っています。
    皆さんも視機能アップで脳内視力を若返らせようではありませんか!