■「治す医療」から「防ぐ医療」へ
|予防は最良の治療
虫歯になって痛みがでてきてから歯医者さんを受診する方がほとんどだと思います。しかし虫歯ができて削ってしまった歯、歯周病で溶けてしまった顎の骨は完全には元に戻りません。
歯科治療も「治す医療」から「防ぐ医療」に代わり、治療が必要とならないように、予防することがとても大切です。
予防治療とは、その名の通り「歯や口腔内のリスクを予防する医療」です。歯磨きでは落としきれない虫歯の原因となるミュータンス菌の膜(バイオフィルム)を落としたり、虫歯のなりやすさをチェックしたり、定期健診を行うなど様々です。
8020運動の「80歳になっても20本自分の歯を保ちましょう」を目標に、いつまでも自分の歯で食事を楽しめるよう、今から予防を始めましょう。
■さまざまな予防法
|ブラッシング指導
毎日朝・昼・晩ときちんと歯磨きをしていても「磨いてる」と「磨けている」では大きな差があります。歯の表面はもちろん、歯と歯の間、奥歯の裏や噛み合せ面はきちんと磨けていますか?
ブラッシングをしていても虫歯が絶えないという方は、是非一度歯ブラシの選び方やブラッシングの指導を受けることをお勧めします。
また歯ブラシでは磨きにくい歯間も、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って効果的なプラークコントロールをしましょう。
歯磨き後にはデンタルリンスやデンタルコンディショナーなどを使用すると更に効果的な虫歯・歯周病予防ができます。
|PMTC (Professional Mechanical Tooth Cleaning)
PMTCとは専用の器具を使って歯石を除去し、歯面のクリーニングをした後、歯を強くする効果を持つフッ素を歯に塗る予防方法です。
歯周病の改善や進行の防止、ステインなどの色素を取り除く効果もあります。クリーニングは歯の表面から隙間までを、ブラシやゴム質のカップなどで丁寧にクリーニングしていきます。
施術後はお口がすっきりして、爽やかな気分になります。PMTCを定期的に行いますと虫歯や歯周病予防にとても効果的です。